ボクシング・ルール

 最近、海外の試合を目にする機会が増えたと思いますが、ボクシングのルールは、団体・地域によって色々違いがあります。そこで、簡単ですが各団体、アメリカ各州で採用されているルールをまとめてみました。

*日本
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・レフェリーは採点に加わる。但し、日本タイトルマッチでは、採点は3人のジャッジが行い、レフェリーは採点に加わらない
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 試合の前半であればドロー
 試合の後半であればそれまでのラウンドの採点により勝敗を決する。停止となったラウンドも採点に加える

*アメリカ国内で行われる世界タイトルマッチ(全団体共通)
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 4ラウンドまではドロー
 5ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*WBA
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 4ラウンドまではドロー
 5ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*WBC
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 4ラウンドまではドロー
 5ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する(この場合停止となったラウンドを採点に加える)

*IBF
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 5ラウンドまではドロー
 6ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*WBO
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*IBA
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う

*IBC
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールは採用しない
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 6ラウンドまではドロー
 7ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*WBU
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う

*NABF
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*NABO
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*USBA
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*イギリス
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールは採用せず
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・レフェリーが採点を行う

*アリゾナ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*カリフォルニア州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*コネチカット州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*フロリダ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*アイダホ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*イリノイ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*アイオワ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、すべてのラウンドゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*ルイジアナ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 4ラウンドまではドロー
 5ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*メリーランド州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 1ラウンドのみドロー
 2ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*マサチューセッツ州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、すべてのラウンドゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う
・スキンヘッドは禁止

*ミシガン州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*ミシシッピー州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う

*ミズーリー州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*ネバダ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*ニュージャージー州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 試合の前半であればドロー
 試合の後半であればそれまでのラウンドの採点により勝敗を決する

*ニューヨーク州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーとドクター
・採点は3人のジャッジが行う

*オハイオ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンド、ゴングで救われない
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*オクラホマ州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*ペンシルベニア州
・スタンディング・ダウンを1ラウンドに1回のみ取る
・3ノックダウンルールを採用せず
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・採点は3人のジャッジが行う

*テネシー州
・スタンディング・ダウンを取る
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合すべてのラウンドのみゴングで救われない
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する

*テキサス州
・スタンディング・ダウンは取らない
・3ノックダウンルールを採用
・ダウンがあった場合、最終ラウンドのみゴングで救われる
・採点は10点法
・試合停止をできるのはレフェリーのみ
・採点は3人のジャッジが行う
・故意でないバッティングによる負傷で試合停止となった場合
 3ラウンドまではドロー
 4ラウンド以降はそれまでの採点により勝敗を決する