1998年2月24日:後楽園ホール

 チャンピオンの出来の良さが非常に目立った試合でした。非常に余裕があったというか、相手を見下して戦っているというか、チャンピオンらしい戦い方でした。相手にある程度攻めさせてから多彩なパンチ決める戦い方は、
安定チャンピオンになりつつあるという感じがしました。唯一気になった点は、直線的に動く相手にバック・ステップを多用して、真っ直ぐ下がっていたことくらいで、あとはパーフェクトといえる戦い方でした。今の日本ランキングを見る限り相手がいない感じがしました。

 セミファイナルは、96年の新人王の矢原選手が登場しましたが、ノーランカーの佐々木選手にやや苦戦していました。もう少し、スピードが欲しいな感じがしました。パンチがないだけに、特にハンド・スピードがもう少しあればと思いました。

 8回戦に渡辺純一選手が登場しましたが、相変わらず上体から突っ込んで行く悪い癖が目立ちました。結果は2RKO勝ちでしたが、もう少し、上体と下半身のバランスを考えないと上位の選手と戦うと苦しい感じがします。特にカウンターが巧い選手には苦戦すると思います。4回戦に出た選手の中では、この日デビュー戦の田中選手
のストレートが目立ちました。

1998年2月23日:後楽園ホール

 結果論からいえば、勝負に対する執念の差が勝敗を分けた試合でした。挑戦者の永瀬にとって、6Rに奪ったダウン後の攻めが何とも悔やまれたでしょうね。そこを凌いだ名嘉原の精神力は大したものです。試合は、立ち上がりから名嘉原の攻めが中途半端で、バランスの悪さが目立ち、隣で見ていた友人と、中盤やばいのではと話していたんですが、予想通りの展開になってしまいました。そこから名嘉原が、素晴らしい粘りで挽回、何とか判定をものにしました。とにかく今回の名嘉原の出来は、良くなかったですね。永瀬を倒そうとしたのか、とにかくバランスが悪かったです。このクラスの選手の中ではパンチがない選手ですから、もっと連打を打つことに心がけないといけないと思います。

 一方の永瀬ですが、最初にも書きましたが、6Rに奪ったダウン後の攻めが悔やまれます。7Rの立ち上がりの名嘉原には、完全にダメージが残っていただけに、ここで一気に攻めていれば念願のタイトル奪取ができたと思います。6Rにダウンを奪った右のフックの感触が残りすぎていたのか、それにこだわりすぎていたように思われ
ます。7Rに完全にペースを掴んでいれば勝敗は逆になったと思います。とはいうものの、永瀬の中盤の戦い方は頂けませんね。一発を狙っている名嘉原のペースに合わせて、パンチが大振りになっていたのが、後々になって響きました。

 色々書きましたが、試合全般としては見所の少ない寂しい試合でした。取りあえず名嘉原は何とか防衛しましたが、プログラムに書いてあったこの試合に勝てば長期政権という言葉には???ですけど、考えてみれば名嘉原を脅かす相手も日本にはいませんね。横田選手と河合選手が挑戦状を提出したそうですが、どっちが戦っても帯に短し襷に長しですから、長期政権という言葉も肯けます。でも、今回のような戦い方だと、油断をして墓穴を掘ることもありえそうな感じがしました。

 さて、セミファイナルですが、JBスポーツの福島学選手が、インドネシア・バンタム級チャンピオンらしいファウジ・アーメス選手と対戦しましたが、予想通り中盤でKO勝ちしました。ただ、見所は最後の連打だけ、2月にしては暖かい日でしたが、試合内容はとても寒かったですね。福島の悪いところははっきり言って、自分でペースを掴めないところですね。今日の相手なら5RまでにKOしてないとランキング入りして日本チャンピオンと戦うのは厳しいです。

 次に6回戦の2試合ですが、はっきり言って情けないという感じの試合でした。6回戦というには、あまりにもレベルが低すぎました。今日戦った4選手は、もう一度基本からやり直す必要がありますね。あと、4回戦ですが、5試合あったうち目立ったのは、3試合目に出た木島選手ですね。チャンスを掴んでからの詰めがとても良かったと思います。

1998年2月22日:福岡県粕屋町総合体育館

 タピアさんから送られてきた観戦記です。

 九州の2大ホープが快勝した。北島桃太郎は、1Rから軽快なフットワークから硬質感のあるジャブをカンカンと相手の顔面に当てペースを握る。時折ボディにもストレートを入れることでさらにそのジャブの効果は増した。その度のけぞる挑戦者リト・ゴンサガは接近戦を挑むが、2Rに早くも北島は連打をまとめだし波状攻撃にかかろうとする。そんな中、右のストレートがゴンサガの顎を捕らえるとダウンし試合はそのまま終了した。また、パンサー柳田の相手は、ジムボーイ・バイオグ17勝10KO2敗の選手。しかし、初回バイオグの左ジャブにいきなり右ショートカウンターをヒット。この一撃で早くも顔面が紅潮した。ジャブもうかつに出せず、懐を深く保とうと、バイオグは両手を前に伸ばして構えるが、それが仇になった。がら空きのレバーに左ボディ一撃。バイオグは悶絶してうずくまり試合終了。今回の試合では2人の単なる「KO数稼ぎの調整試合」にしかならなかった。

1998年2月7日:後楽園ホール

 木村、長島、佐井の日本ランクの上位にランクされている3選手の10回戦は、言い方としてはそれなりにKO勝ちしたという感じでした。

 まず、メインに登場した木村ですが、私が今まで見た中では一番出来が良かったように思います。最近の試合では、左ジャブが非常に良くなっていましたが、今日はそれに加えて上下の打ち分けも出来ていましたし、右のストレートも良く切れていました。ただ、気になったことは、ダウンを奪ったあとの詰めの段階で、力みからか、バランスが悪くなったことと、ガードが甘いことでした。これから日本チャンピオンを狙うには、やはり詰めるべきところで詰め切ってしまうことが大切です、狙いすぎて大振りになったり、無理な距離で打とうとすることは直さないといけませんね。あとガードの甘さですが、もっと上体を軟らかく使える工夫をすれば貰わなくてもすむパンチをかわせると思うのですが、まだまだ不用意なパンチを浴びるところが気になります。今年中に日本タイトルへ挑戦したいようですが、まだちょっと早いかなと思います。木村は手数の出る選手に、ややてこずる傾向がありますが、最近そういう選手とやってないので、手数のある選手をどう裁くのか見て見たい気がします。

 さて、セミファイナルに登場した長島ですが、日本ランキング1位になったことですし、現役のナショナル・チャンピオン・クラスの選手とやって欲しいですね。今回の対戦者は元フィリピン・チャンピオンということですが、今の長島の相手にするには、やや腑抜けの感じがしました。正直な話、今回程度の相手では、現在の長島の実力を測るのはちょっと無理ですね。何が良いのか?どこに問題点、改善点があるのか、見れるような骨のある選手との対戦を望みます。

 次に佐井ですが、以前に比べて少しボクシングが荒くなったように思います。元々右のストレートに良いものを持っていましたが、そのストレートを強く打とうとして左の返しが少なかったように思います。それと直線的な動きが多く、折原の左ストレートをまともに食う場面が何回もあったのが気になりました。幸いにも、折原が左のストレートを強く打とうとして、体が流れてしまうために右の返しがなかったので救われましたが、打たれ強くないだけにパンチを貰わないことが大切だと思います。しかしながら、久々のKO勝ちですから、これで吹っ切れて、前のような切れ味の鋭いボクシングを見せて欲しいですね。

 アンダー・カードの4回戦は、4試合中3試合が1RKOで決まりましたが、特に、第2試合に出場した坂本の右フックのカウンターは、かつてウィルフレド・ゴメスが、ロイヤル・小林をKOした時のパンチを彷彿させるような鋭い切れ味がありました。

1998年2月3日:大阪府立体育会館第二競技場

 この試合の判定を聞いて怒らないやつは、大東ファンぐらいなものだろう。全くもって酷いとしか言いようのないジャッジだった。

 まずは、私の怒りの原因とは・・・。
 もちろん、セミファイナルで行われた日本ジュニア・ミドル級タイトルマッチの宮崎、上中両ジャッジに対してのものです。私は常日頃、ホームタウン・デシジョンに関しては肯定的な意見を述べています。それは、世界タイトルマッチなど見られるいわゆる振り分け採点で、微妙なラウンドが地元選手に流れ、結果として勝者となったような試合(例えば鬼塚VSタノムサクの第1戦など)は認められるということであって、身びいき採点まで肯定はしていません。今回の宮崎、上中両ジャッジの採点はどんな言い訳があろうが、完全なる身びいき採点であって、こんなジャッジを起用し続けるJBC及び内田審判部長は職務怠慢である。私は20数年ボクシングを見ているが、これほど酷い身びいき採点は見たことがない。とにかく、JBCは早急に日本タイトルマッチにおける審判員の起用法について対策を立てて欲しいです。今回の宮崎、上中ジャッジの採点は、ボクシング・ファンを愚弄している。納得しているのは大東選手個人のファンだけだ。

 と、ジャッジに対する怒りはこの辺にして、試合そのものについてですが、立ち上がりの大東の出来はとても良かったですね。特に右のストレートから左のフックの返しが良く決まって、中盤あたりでKOもあるのではないかと思わせるほど良い出来でした。ところが、3R終盤、大東がそれまでかわしていた伊藤の左ジャブを避けそこなって顔面にヒットした時、右の目尻をカットしたとたん、状況は一変してしまいました。傷は大して深いものでも、大きいものでもなかったのですが、それまでことごとくかわされていた伊藤の左ジャブが大東を面白いように捕らえだし、一方の大東のパンチは単発的にヒットするものの、3Rまでのような勢いはなく、形勢が逆転し、そのままの展開が10Rまで続きました。確かに伊藤にもあと一発がなかったのも事実ですが、どう見ても、4R以降の7Rのうち、最低でも5Rは伊藤のラウンドだったと見たのですが・・・。いずれにしても、こんな酷い身びいき判定はありませんよ。こんなジャッジがまかり通るなら、大東選手は50年はタイトルを守れます(^^よ。

 次に、メインに登場した井岡選手ですが、飯田選手の持つWBA世界ジュニア・バンタム級タイトルへの挑戦も噂されていますが、正直な話、井岡ファンには申し訳ないが、もう潮時、止めた方がいいように思います。今回の試合も井岡らしい切れ味の鋭いボクシングが、全く影を潜めてしまい、相手とのもみ合いに終始、最後は格の違いで何とか力でねじ伏せましたが、世界タイトルを取れるような勢いを感じませんでした。悪いところは色々あるのですが、特に感じたところとして、攻撃面では、右のストレートがすべてテレフォン・パンチ気味で全くと言っていいほど強さ、切れがありませんでした。また、デフェンス面では、相変わらずバックステップを多用して、ファイター・タイプの選手ともみ合い、デフェンスできるパンチを不用意に何回も浴びていました。帰ってきてから読んだ、日刊スポーツと報知新聞に出ていたこの試合についての記事が、面白いことに相反する書き方をしていました。この記事を読んで、私は日刊スポーツの方が的を得ているように感じましたが、流れとしては、飯田VS井岡戦が実現するような方向で動くように思います。

 さて、第2部にアンダー・カードに目を移せば、前OPBFジュニア・バンタム級チャンピオンの町田和久選手が、1年2ヶ月ぶりに再起戦を行い、2Rにダウンを奪って快勝しました。しかしながら、2Rのダウン以外は、相手のペースに巻き込まれたり、本人も反省していましたが、距離感が今ひとつでした。ただ、病み上がり、ブランク等を考え合わせればまずは合格点をつけられる内容だったと思います。4回戦、6回戦に出場した選手の中では、第2試合に出場した村井選手が、この日がデビュー戦でしたが、完成度の高いボクシングをしており、今年新人王戦に出場すれば、西の有力候補の一人になりそうな感じがしました。

 この日行われた新人育成試合も観戦しましたが、観戦記は省略します。

1998年1月27日:後楽園ホール

 今年のチャンピオン・カーニバル注目カードの一つである日本バンタム級タイトルマッチは、7R途中偶然のバッティングによる負傷判定という形で終わりましたが、見応えのあるいい試合でした。

 試合は立ち上がり両者ともやや固かったように見えました。ただ、大和がもっとアウト・ボクシングをすると思ったのですが、打ち合いに出たので意外だと思いました。試合は、常に大和が先手を取り、松島が単発のパンチを返すという展開でしたが、スピードに勝る大和が巧い攻めを見せ、松島に連打をさせませんでした。3R辺りから接近戦が多くなり、両者の頭が再三ぶつかって大和が出血。7R開始早々にまたバッティングで、大和の出血がひどくなり、さらにラウンド終盤、三度バッティングで大和の傷が深いということで試合がストップ。規定により、6Rまでの採点で勝敗が決しました。私の採点では、大和のワンツー攻撃が、松島の単発の攻めより良かったとみたので、59−55で大和でしたが、採点は意外にも三者とも1点差のスプリット・デシジョン。どう見ても2〜3ポイント大和が良かったような試合だったように思うのですが・・・。大和の勝因は何といっても、この選手に欠けていた攻めるという気持ちが前面に出ていたことではないでしょうか。最近KO勝ちをしていることから、パンチにも自信が出てきたことが、大きかったように思います。ただ、気になったのは、大和選手の悪い癖で、攻めたあと同じ場所に立っているため、相手の反撃を食う場面が再三見られました。攻めたあとウィービングなりダッキング、あるいはサイド・ステップを使って相手の正面に立たないようにしないといけないと感じます。いいスピードやセンスを持っている選手だけに、攻めたあと相手の正面に立たないということが身につけば、東洋あるいは世界への飛躍も十分期待できると思います。

 一方、敗れた松島ですが、ストレートに弱いという弱点を巧く大和につかれてしまいました。松島ってのは不思議な選手ですね。フックで攻める選手には、巧く攻めるのですが、相手がストレートを打つとまるっきり攻めのリズムがつかめません。この選手も大和同様、ウィービング・ダッキングがなく、比較的正面から真っ直ぐ入ってくる選手だけにストレートの餌食になりやすいことはあるのですが、日本チャンピオンにもなった選手だけに、何かしらの工夫が欲しかったですね。ま、いずれにしてもどちらかというと不完全燃焼のまま終わった試合だけに、もう一度見てみたい試合です。

 セミファイナルですが、高校二冠で鳴り物入りの金山選手ですが、プロレスラー武藤敬司のいとこの高山選手を攻略してプロ2戦目で初めてのKO勝ちをしました。しかし、金山選手ですが、将来性はどうでしょうか?正直な話、人材不足の重量級ですが、やや前途は厳しいように感じました。特に悪いところですが、攻撃面では右のストレートがすべてチョップ気味で、ナックルが正確に相手を捕らえていないところが気になりました。もう少しミット打ちをしてこの癖を矯正しないといけないように感じました。次にデフェンスですが、左のガードが下がることと真っ直ぐ下がることが気になりました。ただ、まだプロ2戦目ですから、色々注文してもできないことが多いでしょう。これからの成長を期待したいと思います。

 4回戦に出場した選手の中では、小沢選手のパンチの切れと平越選手の重たいパンチが目立ちました。

1998年1月26日:後楽園ホール

 久しぶりにオール4回戦の興行を観戦しましたが、今日目立った選手は、フライ級の相馬選手とジュニア・バンタム級の野田選手でした。野田選手の場合は、相手がデビュー戦ということを考えて、少し間引いて考えなければなりませんが、相馬選手の方は、このまま行けば今年の新人王の有力選手になるように思います。

 目立った選手は11試合でこの2人だけで、後の試合は低レベル試合のオン・パレードでした。中にはハメドもどきの動きをして、試合開始わずか30秒でバテてしまい、1Rは何とか持ったものの、インターバルでセコンドにビンタを食った挙げ句、2RであっさりKO負けした選手もいました。また、4戦もしていながら、手を振ればパンチを打っていると勘違いしているような選手もいたりと、レベルはどうあれ、バラエティに富んでいて面白かったですね。また、途中畑山隆則選手が、4回戦の選手を3人を相手に3Rのスパーリングをしましたが、試合まで2ヶ月ほどあるせいでしょうかやや動きに精彩を欠いていたのが少し気になりました。

1998年1月19日:後楽園ホール

 3/9に日本ジュニア・バンタム級チャンピオン松倉義明選手(宮田)に挑戦することの決まっている名護明彦選手(白井・具志堅)がメインでフィリピンのノーランカーの選手と戦い3RKO勝ちをしましたが、正直言って少し不安を感じた試合でした。

 まず、気になったのは相変わらず右のパンチに頼っていることでした。とにかく右のフックを強く当てようとして力んで大振りが目立ちました。それと、パンチにメリハリがなく攻めのリズムが単調なのところも気になりました。松倉のパンチは、一発ですべてを清算出来るだけの威力があるだけに、今日のような単調な攻めでは、一度松倉のリズムになった場合、一気に攻め落とされる気がします。それと、コンバート・サウスポーの名護選手ですから、右に頼るのはある程度仕方ないかもしれませんが、もう少し右のパンチの打ち方を工夫しないと今後上を狙うには少し苦しくなるように思います。ただ、最後のボディ・ブローは見事でした。具志堅会長も試合後のインタビューで、今日はボディ打ちが課題だったので良かったと言ってましたが、今日のボディ・ブローは対松倉戦でもかなり効果的な武器になると思います。

 さて、セミファイナルですが、お話にならないとしか言いようがありません。パーマーの相手がいないといえばそうですが、対戦相手のみならず、パーマー自身も少しかわいそうな気がします。

 次に、私が今年期待する選手の一人である仲里選手ですが、今日は少し試合が荒かったですね。パキボットのスピードと動きに苦しんだばかりではなく、2RにはあわやKO負けの痛烈なダウンを喫するなど、私が見た仲里選手の試合の中では最も出来が悪い試合でした。悪い点は沢山あるのですが、その中で一番気になったことは、直線的な動きのため、横に動く相手を追い込みながら捕らえきれなかったことでした。今後の課題は、横の動きのマスターということではないかと思います。なぜか5R以降、パキボットが急にやる気をなくしたことにも助けられて何とか判定勝ちをしましたが、今後、ランクの上の選手と対戦することを考えるとかなり不安を感じた試合でした。

 最後に4回戦のカードですが、今後伸びそうな選手はいませんでしたが、過去2戦2敗の高橋茂樹選手が2RにKO勝ちした試合と、2戦2勝の木村選手に1RKO勝ちした嶋本選手のパンチの切れが良かったように感じました。

 ところで、今日の興行から審判の方々がジャッジをする時よく着用しているブルゾンの色が、ブルーから黒に変わっていました。(最後の最後はどうでもいい話題ですが・・・)

 明日から3/9の松倉VS名護戦のチケットが発売されます。

1998年1月12日:後楽園ホール

 前座試合に出場した選手の中では、須田のパンチ力と岡村の粘り強さが印象に残りましたが、これといった選手はいませんでした。

 ダブルメインの10回戦ですが、両試合とも4Rで決まりましたが、正直言って今後への参考にはならない感じがしました。まず、竹永選手ですが、いつも通りパンチを貰ってから反撃するという悪い面はありませんでしたが、相手に合わせていたずらに大きなパンチを振りますところが見受けられました。折角パンチがあるのですから、もっと小さなパンチを打つこととパンチに強弱をつけることが必要のように思いました。

 一方のカズ・有沢選手ですが、フェザー級転向第2戦だったわけですが、昨年10月の再起戦に比べると出来は良かったですが、相変わらず動きが固いのが気になりました。あれだけ動きが固いとリック戦のように前半にいいパンチを貰うとそのまま終わってしまうように感じました。それとパンチを打つ時の踏み込みに切れがないですね。踏み込みの鋭さは弟のコウジ・有沢選手を見習って欲しいですね。厳しいことばかりですが、救いはスピードが出てきたことですね。前回の再起戦は見るところがありませんでしたが、今回くらいのスピード(特にハンドスピード)があればフェザーでも十分やっていけるでしょう。あと、2試合くらいやってどう変化するか様子をみたい感じがしました。

1998年1月10日:後楽園ホール

 1998年最初の生観戦は、OPBFバンタム級チャンピオンの中村正彦選手が、元WBC世界ジュニア・フライ級チャンピオンで、現在フィリピン・バンタム級1位ローランド・パスクワ(フィリピン)を迎えての10回戦でしたが、ハッキリ言ってパスクワの調整不足がすべてだったように思います。立ち上がりこそ、左のストレートを中村にヒットさせて元世界チャンピオンの片鱗を見せましたが、あとは、これといったものが見られず、最後はさして強いとも思えない右ストレートで浴びて大の字。中村自身も呆気に取られていましたが、まさにえ〜って感じがしました。

 メインに比べて面白かったのはセミファイナルの新井VS東條戦。お互いに倒し倒されのスリリングな試合でしたが、試合内容はお世辞にもいい試合だったなんては言えないお寒いものでした。海戸にKO負けして以来の再起戦の新井でしたが、完全に心・技・体のバランスが崩れてしまい、自分の思っているように体が動かない状況でした。一方の東條も、新井にお付き合いして何度もKO出来るチャンスを迎えながら、あと一発が決められず、7Rには新井の左フックを不用意に浴びてあわやKO負けのピンチ。なんとかこのピンチを凌いで最後は連打で新井をKOしましたが、もっと上を狙うといっている割には全くもって不甲斐ない内容でした。

 最後はダメージの蓄積でしばらく起き上がれなかった新井ですが、正直言ってもう引退すべきですね。この日のボクシングを見る限りではもう限界です。それにしても、角海老宝石ジムのチャンピオンっていうのは、何で最後に生き恥をさらすようなところまで戦うのか不思議でなりません。ジムの関係者はもっと選手を大切にすることを考えて欲しいですね。