1999年6月29日:後楽園ホール

 中島が、世界タイトルに2度挑戦した経験を持つフィリピンのカセレスに判定勝ちを収め、ウルフ・時光の返上したタイトルを日本に残しました。
 両選手とも相手のパンチを警戒したのか、手数が少なく見所が少ない試合となってしまいました。パンチの威力、手数ともややカセレスが上回っていましたが、的確性で中島が上回り、ジャッジにとっては胃が痛くなるようなラウンドの連続だったと思います。結局、9R以降スタミナが落ちたカセレスに対し、中島は最後まで動きが止まらずポイントを挙げ、2−1の判定で新チャンピオンとなりました。
 中島の今後の課題は、何と言っても攻撃力をつけることです。日本、OPBFとも王座決定戦で獲得しましたが、同じ立場での対戦ですと、中島のディフェンス力がものを言いますが、星野挑戦の時もそうでしたが、挑戦者という立場になると、やはり攻め勝ったという印象を与える必要がありますが、そこまでの攻撃力がまだ身についていないだけに、これからの防衛戦では、攻撃力がUPしたことをアピールする必要があると思います。
 セミファイナルでは、中島の返上した日本タイトルを賭けて岡と鈴木が対戦、鈴木のパンチ力が岡を捕らえて10RKO勝ちで、野口ジムから久しぶりの日本チャンピオン誕生となりました。岡と鈴木は昨年10月に一度グローブを交えていますが、その時は岡が僅差の判定勝ちを収めていましたが、両者の力差はなく、どっちが勝ってもおかしくないと思っていました。試合は立ち上がりから、パンチ力で勝る鈴木の左右フックが岡の顔面にヒット、試合をリードしました。中盤からは岡もボディ・ブローを中心に反撃をしましたが、鈴木の優勢を覆すことはできず、最後は鈴木の連打で岡は力尽きてしまいました。勝った鈴木ですが、前回の試合の反省をふまえて、常に先手を取って攻めていたことが勝因だったと思います。フックには威力がありますし、手数が出せますから、これから強いチャンピオンになる可能性もあると思います。ただ、このクラスの選手としてはスピードがなく、スタミナにも難点がある選手ですから、付け込む隙はありますけど、勢いも出てきてますから鈴木に挑戦する選手は、攻略が難しいかもしれません。一方、敗れた岡ですが、パンチがないだけに怖さがありませんから、後手に回ってしまうと挽回が難しい感じがしました。ただ、途中で見せたボディ攻撃は良かったと思います。一度勝った相手と言うことで、少し心に隙があったのかもしれませんが、これから先手の取れるボクシングを心掛ければまだまだチャンスはあると思います。
 その他の試合では、8回戦に期待の矢代が登場しましたが、1Rにダウンを奪うスタートを切りながら、8R逆転のKO負け、しかも意識不明に陥り、開頭手術を受け引退に追い込まれてしまいました。はっきり言って今回の矢代は、いつもの矢代ではありませんでした。いつもならサイドに動いて相手の攻めをかわすのですが、なぜか真っ直ぐ下がってしまい、相手の橋口の右ストレートを単発ながらまともに浴びていました。8R開始のゴングが鳴った時、何となく足許がおぼつかないなと見えたのですが、橋口が逆転を狙って放った右ストレートが矢代にヒットするともつれるようにリングに倒れました。完全なダウンでしたが、レフェリーはスリップと判定、矢代は立ち上がりましたが、ロープにもたれ掛かるのがやっとの状態で、レフェリーが再開を指示すると前のめり倒れてしまい、試合終了となりました。矢代は担架でリングを降り、そのまま病院に運ばれ、緊急手術を受けることになってしまいました。ボクシングはできなくなってしまいましたが、矢代の回復を心から祈りたいと思います。

1999年6月28日:後楽園ホール

 名嘉原が、タイトル奪還に向けて韓国ランカーをボディ・ブローでKOしました。ただ、立ち上がりは固さもありましたが、サウスポーの尹の攻めに戸惑いを見せていました。サウスポーの相手に対し正面に立っているため、左ストレートをまともに浴びるなど、ディフェンス面での不安が見られました。2Rに入ると、やや固さがとれて、左のボディが尹を捕らえ、ラウンド終了近くにダウンを奪いました。このラウンドはゴングでチャンスを逃しましたが、3Rに入ると名嘉原のボディ・ブローが面白くヒット、立て続けに2度のダウンを奪ってKO勝ちを収めました。名嘉原は、日本ウエルター級チャンピオンの加山に挑戦したいようですが、今回の試合を見る限りでは、KO勝ちしたと言ってもタイトル奪還の可能性は低い感じがしました。その理由は、@攻撃にスピードが感じられない。今のスピードでは、動きの早い加山を捕らえられない。Aディフェンスが悪い。今回の相手がサウスポーということで、多少戸惑いがあったのかもしれませんが、それにしても相手の正面に立ち過ぎているのが気になりました。チャンピオンになった頃の名嘉原は、もっとウィービングやダッキングを使っていたのですが、再起戦、今回の試合とも上体が立っているため、パンチを浴びてしまうことから、相手の正面にいるように見えるのかもしれませんが、今のままでは加山の右の餌食になってしまう感じがしました。粘り強いファイトが身上の選手ですが、このクラスの選手にしてはパンチがないだけに、スピードというものに磨きがかからなければ、これから先勝ち続けるのは難しいように感じました。
 その他の試合では、最近2連敗の家住が、今村を2Rで倒し復活しました。スピードもパンチもある選手ですので今後が楽しみです。また、4回戦の中では、白井・具志堅ジムの村田のスピードとパンチの切れが目立ちました。

1999年6月27日:有明コロシアム

 畑山が痛烈なダウンを奪われ5RTKO負けを喫し、タイトルを失ってしまいました。
 シムの公開練習を見た時、勝負を決めた右のショート・ストレートが恐いなと感じてはいましたが、あそこまで見事に決まるとは思っていませんでした。4Rくらいからシムは、ボディ・ブローを多く使って畑山のガードを下げさせていましたので、狙い通りのパンチだと言えるでしょう。ただ、予想外だったのは、シムはもう少し前に出てプレッシャーをかけるのかと思っていたのですが、距離を取って戦っていたことでした。見事な勝利を収めたシムですが、長期政権を築けるかと問われると案外と短期で終わるように思います。私がそう思う最大の理由は、シムが打たせすぎることで、今までダウンがないということですが、畑山にパンチにグラツク場面もあり、ディフェンス面に問題があると感じました。スピードがあって上体の軟らかい中南米の選手を相手にした場合、かなり苦戦するように思います。
 一方敗れた畑山ですが、公開練習のビデオを見た時から調子があまり良くないように見えていましたが、それが減量の影響なのか、オーバーワークなのかはわかりません。体調は良かったのかもしれませんが、いわゆる心・技・体のバランスが悪かったように思います。いつになくスピード感も力強さというものが感じられませんでした。また、ボディが弱いという弱点をシムに見抜かれていたようで、なす術がなかったという感じがしました。負け方が負け方だけに、案外気持ちの切り替えが早くできるかもしれませんし、また後々まで引きずってしまうことになるのか、どっちの目が出るのかわかりませんが、過去の名チャンピオンの多くは、敗戦を糧にして強くなっているわけですから、早く気持ちを切り替えて新たな目標に向かって頑張って欲しいです。年齢的にもまだ若いですし、自分の気持ちの持ち方ひとつで、これからいくらでもチャンスは掴めると思います。それとレフェリーのストップのタイミングが遅いという意見が多いようですが、そばで見ている経験豊富なレフェリーが、畑山の目や動き、言葉に対する反応にを見てOKを出したことですから私個人の意見では、遅いとは思いませんでした。
 セミファイナルも日本vsモンゴルの戦いでしたが、世界ランキングに名を連ねるモンゴル人ボクサーが、日本ランカーの抵抗に苦しみながらも貫禄勝ちを収めました。川端のセコンドを務める友人が試合が決まった時、ディマーのビデオを見た印象で、かなり強い選手なので、川端では歯が立たないだろうと語っていたのですが、実物を見た限りでは、決め手がない選手という感じがしました。1試合だけでは実力を測るのは難しいのも事実ですが、絶対的な武器もない感じですから、攻め方を工夫すれば攻略できる選手のように思いました。敗れた川端ですが、立ち上がりから中盤にかけて、相手が世界ランカーということで位負けしたのか、常に攻めが後手を踏んでいた感じがしました。しかし、終盤の2Rは、開き直りもあったのかもしれませんが、右のストレートから左のフックの返しを再三ヒットさせて善戦しました。結果は2−0でしたが、どう贔屓目に見たとしても2〜3ポイントはディマーの勝ちに見えました。ドローという採点のジャッジがいたのには驚きました。
 その他の試合では、協栄ジム期待の佐藤修が、ノーランカーの井上に5RTKO勝ち。2連続KO勝利となりましたが、左のパンチに自信を持ったようで、非常に多彩な左を見せてくれました。ただ、佐藤の課題は右のパンチ。ナックル・パートが正確にヒットするパンチが、少ないのが気になります。右のパンチに磨きがかかれば、実力伯仲のスーパー・バンタム級で、一歩抜け出した存在になる選手だと思います。

1999年6月14日:後楽園ホール

 セミファイナルとメインの2試合がなければただでなくても不快指数の上がっている時期に、不快指数が増しそうな興行でした。
 メインの日本スーパー・フライ級王座決定戦は、逆の結果は予想できたものの、まさかという感じがしました。試合前は柳光がもっと足を使って逃げると思ったのですが、予想に反して前に出たので松倉も面食らった感じで、それが4RTKOになったように思います。
 試合は1Rから打ち合いとなり、柳光のプッシング気味の右フックで松倉がダウンしました。ダメージは全く感じませんでしたが、試合全体を振り返れば精神的なダメージが松倉にあったように思います。2Rは松倉がダウンを奪い互角となり、3Rは松倉が左ストレートを効果的に使ってポイントをリードしましたが、柳光も今まで見せたことのない右フックで反撃を見せました。そして試合の決まった4Rですが、柳光の右フックが、松倉の顎に決まってグラつくと柳光が一気に攻めて、松倉がロープに吹っ飛びレフェリーがダウンを宣告、カウント9で再開となったものの、柳光の攻めに松倉は防戦一方となってレフェリー・ストップがかかり、柳光が新チャンピオンとなりました。
 勝った柳光ですが、珍しくと言ったら柳光ファンの方に怒られるかもしれませんが、自分から前に出て攻めるという姿を私は初めて見ました。いつもの戦い方だと松倉に捕まることを自覚していたのか、やればできるということを初めて見せてくれたように思います。それと何と言っても右フックを打てたことが勝因でしょう。松倉は、名護との試合でもわかるように、フック系のパンチに脆いところがあるのはわかっていたのですが、柳光の過去の試合では右フックを打ったところを見たことがなかったので、打てないように思っていたのですが・・・ただ、あえて苦言を呈すならば、強いパンチを打とうとするあまり、バランスがいつもより悪かったように見えました。柳光本来のボクシングは、足を使いながらタイミングの良いパンチを決めることでしょうから、KO勝ちしたと言っても今回のようなボクシングをするのはどうかと思います。いずれにしても、自信はついたことでしょうから、今後の柳光の試合が楽しみです。
 一方敗れた松倉ですが、ピンチになると思考回路の修正がなかなかできないタイプのように感じました。恐らく自分が最初にダウンをすることは考えていなかったのでしょう。1Rのダウンですべてが狂ってしまったように見えました。2Rにダウンを奪っても、最初に奪われたダウンのことが残ってしまい、自分を出しきれなかったことが、4RKO負けという結果になったと言ってもいいように思います。今後どうするかはわかりませんが、欠点がはっきりしてしまっただけに強いパンチがあるといってもこれから先、活躍できるのか疑問を感じます。まだまだやれると思いますが、試合後の「気持ちで負けた」という言葉が気になります。技術よりハートで戦う選手だけに、一番負けては負けてはいけないところで負けを感じたことは、そのダメージの回復に時間がかかるように思います。
 セミファイナルでは、大嶋が韓国ランカーに1RKO勝ちを収めました。相手にやる気があったのか疑問を感じますが、大嶋が小さくまとまりかけているように感じました。リックをターゲットにしているのなら、まともな戦い方で崩すのは至難の技だけに小さくまとまって欲しくないと思うのですが・・・
 その他の試合では、大串、内藤の宮田ジム新人王コンビが登場しましたが、共にフィリピン選手の抵抗に手を焼き、大串が最終8Rに、内藤が7RにやっとのことでKOしましたが、前回の試合からのインターバルが2ヶ月しかなかったことの影響があるのかもしれませんが、やや精彩を欠いていました。特に大串の方は、前回の試合で
もそうでしたが、ボクシングに丁寧さが欠けてしまっているのが気になりました。

1999年6月7日:後楽園ホール

 山口がタイコー小林ジム移籍第一戦を、3RKOで飾りました。相手の羅は、韓国ランキングに入っているといっても日本では6回戦程度の実力の選手(戦績は8戦4勝(1KO)4敗)だけに、予想された結果ではありました。
 試合は、体格・スピードすべてに勝る山口が、立ち上がりからほぼペースを支配し、2Rにはボディ・ブローから右のフックの返しで早くもダウンを奪い、3R半ば左のボディ・ブローで羅をKOしました。山口自身も試合後のインタビューで認めていた通り、相手の羅が弱すぎたということになるのかもしれませんが、9月に世界タイトルに挑戦を控えている選手が戦う相手ではなかったように思います。顔見世試合にしても、もっと実力をアピールできる
ような相手と戦って欲しかったように思います。
 世界タイトル挑戦に向けての課題ですが、相手の右のパンチに対してディフェンスになるでしょう。今回の試合でも、相手の右をまともに浴びる場面がありました。9月の世界タイトルマッチで挑戦するのが、ツになるのかポーンになるのかはわかりませんが、どっちとやるにしても右をまともに浴びれば、打たれ強くない山口がKOされる可能性は十分考えられることです。攻撃面では盛んにボディを打っていましたが、それなりの効果はあったと思いますが、果たして本番で今回のような効果があるかと問われると、今回は実力差がありすぎたのでまだ?をつけざるを得ないと思います。正直言って、今回の試合を見る限りでは、山口が世界タイトルを取るための絶対的な武器となるようなものがありませんでした。それだけに、ボニージャ戦やピチット戦の二の舞になる不安を感じてしまいました。
 セミファイナルには、ハード・パンチャーの竹永が久々に登場。昨年10月の試合で、対戦相手が試合後死亡するという事故があっただけに精神的な立ち直りが心配されましたが、詰めの場面でやや躊躇しかけた場面があった以外は、問題ないように見えました。何と言っても一発で試合を決めてしまうハード・パンチは魅力的な選手ですから、これから再浮上が楽しみです。
 その他の試合では、8回戦で行われた水野vs山形は、和歌山からやってきた水野が1RKO勝ちを収めました。水野の攻めは見事でしたが、私は山形の元気のなさが気になりました。以前は多少打たれても前に出て持ち前のハード・パンチを決めていたのですが、ディフェンスの悪さを気にするあまり、打たれることを怖がっているように見えました。一方の水野ですが、左フックからの連打は良かったと思いますが、打ち気にはやり過ぎるところが気になりました。初めての後楽園ホールということもあって、その雰囲気で行ってしまったのかもしれませんが、元気な時の山形だったら逆の結果もあったかもしれません。もう一つの8回戦は、中日ジムに移籍した小熊坂がこちらも後楽園ホールに初登場しましたが、こちらは1年7ヶ月ぶりにリングに登場した榎本に3−0の判定負けとなりました。
 5試合行われた4回戦ではタイコー小林ジムの豊田、大平の2選手が登場しましたがいずれも敗戦。なぜ、自分達がこの興行に出場したのかという意味をしっかり考え直せと言いたいです。

1999年6月5日:後楽園ホール

 第1試合の4回戦で、3ラウンドまで毎ラウンドダウンを奪っていた選手が、逆転KO負けするという実に奇怪な試合から始まった興行でした。
 さて、メインのOPBFスーパー・フェザー級タイトルマッチは、成長著しいチャンピオン、長嶋健吾がKO防衛を期待されていましたが、韓国から来たベテラン・ボクサー、李斗烈の抵抗に苦戦した試合でした。判定も2−1と割れ、苦戦とは言いますが、判定は文句なく長嶋の勝ちだと思います。
 今回の長嶋ですが、試合後のインタビューでも言っていましたが、試合前(というか渡米中)に足を痛めトレーニングが十分でなかったことが、苦戦の原因の一つであると思います。ただ、今回の試合で気になったのは、精神的に自分に負けていたように見えたことです。恐らく、中盤あたりで足の痛みが出たのでしょうが、相手と戦うことを忘れて、自分との戦いをやってしまい、集中力に欠けていたように思います。苦戦をした平仲戦では見られなかったことですが、こんな集中力を欠いた試合をしているようでは、世界タイトル挑戦などまだ早いと言わざるを得ないでしょう。世界というレベルで戦うためには、やはりどんな状況でも、ベスト・ファイトができるというくらいにならないといけないでしょう。技術的には、広くなっていたスタンスを狭めて、強いパンチを打てるようにしていたのが渡米してトレーニングを積んだ成果のようですが、上体が立った分、横への動きが出来なくなって、前に来る相手に対し、真っ直ぐ下がってしまうことが気になりました。いずれにしてもけがを早く治して、来るべきチャンスを生かせるようトレーニングを積んで欲しいと思います。
 セミファイナルは、日本ランク入りを果たしたばかりの大里が、世界ランカーの佐井に挑戦しましたが、実力差は如何ともし難く、大差判定で世界ランカーの佐井が貫禄を見せた試合でした。勝った佐井ですが、2度の日本タイトル挑戦に失敗した後、精彩を欠いた試合が続いていましたが、相手が格下だったこともあり、パンチの正確さや攻撃のメリハリには、いい頃の佐井に少し近づいた感じがしました。ただ、ディフェンスの悪さは相変わらずで、不用意にパンチを貰う悪い癖を直すようにしないと、打たれ強くない選手ですから、今後どのタイトル奪取を目指すにしても苦しい感じがします。一方敗れた大里ですが、世界の壁は厚かったと言えばそれまでですが、実力不足というしかないと思います。大里のボクシングはケンカの延長のような感じで、戦術や戦略というものが感じられませんでした。良い意味では無手勝流で捉えどころがないということなるのかもしれませんが、今後日本ランキングを上げようとするにしても、自分の戦術というものがないと、勝ち続けるのは難しいように思います。
 その他の試合では、8回戦で行われた金田vs三島戦は、前半三島がポイントをリードしながら、中盤になって失速してドローとなりました。今回の三島は、親友の日本バンタム級チャンピオン、西岡利晃が会場に来ていたこともあって、3Rまでのボクシングは、最近の試合と比較すると別人のような動きをしていました。ただ、それがオーバー・ペースになったのかもしれませんが、4R境にして同じ選手が戦っているとは思えませんでした。親友に大きく水を開けられた焦りがあるのかもしれませんが、試合中に二役を演じるようでは、日本ランキングに入って活躍するのは難しいと思います。一方の金田ですが、連敗中ということもあって立ち上がりは固くなっていたように思います。中盤以降の追い上げで何とかドローに持ち込みましたが、もう少し気を楽にして戦った方が良い結果がでると思います。
 3試合行われた6回戦では、宮城、矢澤の帝拳コンビが共にKO勝ちを収めました。矢澤は初の外国人選手相手の試合でしたが、3Rに連打でKO勝ちで、次は8回戦に出場することになりそうです。一方の宮城は2R、左ストレート一発でのKO勝ちでした。