JBCが発行している「BOXING広報」より、主な記事を抜粋しました。

<1999年10月号>bT15号より
☆WBC・OPBF年次総会報告
・WBC(9/27〜10/2:ロシア共和国モスクワ)
※協議事項及び決定事項(抜粋)
*ボクシングに功労のあった物故者に対する追悼10ベルで、2月に死去した金平正紀・協栄ジム会長の名前が冒頭にあげられた。
*WBC表彰
・勇利・アルバチャコフ(元WBC世界フライ級チャンピオン)
・JBC(年間賞)
*オープンスコア制度についてスレイマンWBC会長より経過報告がなされたが、導入反対の意見が大勢を占め審議はされなかった。
*スレイマンWBC会長より5人制ジャッジ案の説明がされたが、討議・裁決は行われず。
*バッティング・ルールに対してアメリカ代表より反対意見が出されたが、圧倒的多数で現行ルール維持を決定した。
*WBCタイトルマッチに関連する決定事項
a)チャンピオンは、少なくとも年2〜3回の防衛戦を行うこと
b)挑戦者は原則としてランキング1位〜10位とするが、11位〜15位については実行委員会の多数決によって認める
c)ランキングからはずれた元世界チャンピオンや偉大な功績があったボクサーについては、WBC規定の診断と実行委員会の多数決により認める。
d)他の組織によって認められるチャンピオンは、実行委員会の多数決によりWBCタイトルマッチ出場を認める。
e)@指名試合は少なくとも年1回行うこと
  A指名挑戦者として1位にランクされるには実行委員会の承認を要す。
  B指名試合の対戦者としては他の組織のチャンピオンは認めず。ただし、実行委員会の2/3の承認     があればこの限りにあらず。
*次期総会は2000年5月にメキシコにて開催。

・OPBF(9/26:ロシア共和国モスクワ市)
*OPBF会長国の任期を従来の2年から3年とする。改正により現会長国のオーストラリアは2001年7月までが任期となる。
*OPBFルール30条の欠落部分の挿入と31条の改正
*OPBFタイトルマッチ奨励のため、役員費と審判のライセンス料を減額し、以下のように改める。
a)ライセンス料:レフェリー$50(改正前$100)
ジャッジ$25(改正前$50)
b)役員費:試合開催地から選出される審判に対しては役員費を1/2とする。
レフェリー$300(現行$600)
ジャッジ$200(現行$400)
*PAMA(ウクライナ)の準加盟を承認。

<1999年9月号>bT14号より
☆OPBF・WBA・WBC年次総会について
・OPBF
日時:9月26日
会場:ロシア・モスクワ「メジドゥナロードナヤホテル」
・WBC
日時:9月26日〜10月2日
会場:ロシア・モスクワ「メジドゥナロードナヤホテル」
・WBA
日時:11月14日〜11月20日
会場:パナマ「コンチネンタルホテル」

☆タイトルマッチ契約書提出
・11月8日:後楽園ホール
日本ミニマム級タイトルマッチ
鈴木 誠(野口)対飯田 大介(三津山)

☆新ジム開設
・とよはしスポーツジム
会長:杉浦 市男
住所:愛知県豊橋市花田町字西郷123
TEL:0532−32−0106

☆ジム住所変更
・京浜川崎ジム
新住所:川崎市幸区3丁目402号

☆挑戦状提出
・日本ウエルター級チャンピオン、加山利治選手(ワタナベ)に対して、同級1位、名嘉原誠選手(横浜さくら)より(8月24日付)
・日本スーパー・フライ級級チャンピオン、柳光和博選手(ワタナベ)に対して、同級3位、松倉義明選手(宮田)より(8月24日付)
・日本スーパー・フェザー級チャンピオン、コウジ・有沢選手(草加有沢)に対して、同級2位、平仲信敏選手(沖縄ワールドリング)より(9月3日付)

☆リングネーム変更(A級ボクサーのみ)
・根間マサシ選手(白井・具志堅)が8月31日付で根間仁

☆プロテスト合格者
・東京地区8月28日実施・受験者38名,合格者22名(合格率57.8%)
・関西地区9月5日実施・受験者49名,合格者21名(合格率42.8%)
・東京地区9月9日実施・受験者37名,合格者21名(合格率56.7%)

<1999年8月号>bT13号より
☆JBC告示
・JBC試合ルール第9条に基づき、トレーナー、オリバー・ラザリト(フィリピン=JBCライセンスbQ9837)のライセンス資格を8月4日付で無期限停止処分に付す。
理由:ラザトリ・トレーナーは8月2日後楽園ホールで吉野弘幸(野口)と対戦したバート・バドに随行し来日したが、試合後当該プロモーター、マッチマーカーに無断で行方をくらまし、帰国した事実もないため

☆OPBFよりの指示
9月17日に大阪で予定されていたOPBFスーパー・フライ級タイトルマッチに出場を予定しいたチャンピオン、マンゴロー・イシマル(北陸イシマル)が練習中に右手を骨折したため試合出場が不可能になった。OPBFは8月2日付で下記指示を出した。
@イシマルの前回防衛戦が昨年10月であるので、延期をすると1年以上経過するため、OPBFによりタイトルは空位とされる。(イシマルの返上扱い)
A空位の王座決定戦は、2位・ポーン・シンモロコット(タイ)と3位・徳山昌守(金沢)が行う。(9月17日・大阪)
B上記の勝者は、6ヶ月以内に1位のイシマルと防衛戦を行うこととする。

☆タイトルマッチ契約書提出
・10月11日:後楽園ホール
東洋・太平洋フェザー級タイトルマッチ
今岡 武雄(斉田)対トニー・ウィービー(オーストラリア)
・11月23日:名古屋市
東洋・太平洋フライ級タイトルマッチ
メルビン・マグラモ(フィリピン)対中野 博(畑中)
・11月29日:大阪
東洋・太平洋スーパー・フェザー級王座決定戦
タイガー・アリ(フィリピン)対龍木 健司(ハラダ)
・9月13日:後楽園ホール
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
真部 豊(宮田)対高山 英樹(大鵬)

☆海外への試合役員派遣
 9月3日、タイのバンコクで行われるWBA世界フライ級タイトルマッチのジャッジに浅尾和信審判(東京)

☆ジム住所変更
・横浜さくらジム(8月20日付)
*新住所:〒230−0051・横浜市鶴見区鶴見中央2−6−7
TEL:045−511−1008
FAX:045−511−1004

☆プロテスト合格者
・中部地区6月27日実施・受験者16名,合格者13名(合格率81.3%)
・北海道地区7月24日実施・6名合格
・東京地区7月27日実施・受験者37名,合格者22名(合格率59.4%)

<1999年7月号>bT12号より
☆ボクシング医事講習会
 7月14日後楽園ホール展示会場でJBCと全日本ボクシング協会共催による「ボクシング医事講習会」を実施した。内容は以下の通り。
・「矢代選手の事故と脳外傷」谷 諭コミッションDr.(慈恵医大)
・「顔面外傷」菱田 康男Dr.(慈恵医大)
・「ボクシング外傷と止血方法」大槻 穣治コミッションDr.(駿河台日大病院)

☆タイトルマッチ契約書提出
・8月8日:名古屋市
東洋・太平洋スーパー・バンタム級王座決定戦
石井 広三(天熊丸木)対ディノ・オリベッティ(フィリピン)

☆海外への試合役員派遣
 8月7日、フランスで行われるWBA世界ライト級タイトルマッチのジャッジに内田正一審判(東京)。
 9月11日、アメリカ・ラスベガスで行われるWBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長(東京)。
 9月17日、タイ・バンコクで行われるWBC世界フライ級タイトルマッチのジャッジに内田正一審判(東京)

☆挑戦状提出
・日本フライ級チャンピオン、セレス・小林選手(国際)に対して、同級9位、篠崎宏樹選手(ヨネクラ)より(6月21日付)

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・岩下雅人選手(トクホン真闘)が4月19日付で全日本パブリックジムに
・桑田弘選手(協栄)が6月14日付でいわき協栄ジムに

☆リングネーム変更(A級ボクサーのみ)
・川益設男選手(ヨネクラ)が6月21日付で瀬川設男

☆プロテスト合格者
・東京地区6月22日実施・受験者31名,合格者22名(合格率70.9%)
・東京地区7月8日実施・受験者33名,合格者16名(合格率48.4%)
・東京地区7月9日実施・B級2名合格

<1999年6月号>bT11号より
☆JBC関西事務局と西日本ボクシング協会ルール正常化協力要請
 最近ルール違反の行為がしばしば見受けられることから、来る9月1日よりルール違反行為に関して厳しい処置を取る。
*ルール違反の例
・試合用のトランクについては赤(白)、青(黒)以外の色を使用すること
・選手につけるセコンドは3名と決められているが、中には7,8名以上のセコンドがいる。など

☆ジム住所変更
・甲府岡本ジム
*新住所:甲府市高畑3丁目7−18
*電話番号:055−226−1635
・オーキッド・カワイジム
*新住所:横浜市磯子区中浜町1−7

☆タイトル返上
・日本スーパー・ウエルター級チャンピオン、大東旭選手(大鵬) 5月22日付

☆挑戦状提出
・日本ライト・フライ級タイトルマッチ(9月25日・松本市)の勝者に対して、同級1位、田中光輝選手(八王子中屋)より(6月5日付)
・日本スーパー・フライ級チャンピオン、柳光和博選手(ワタナベ)に対して、同級2位、金石陽助選手(大鵬)より

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・延山丈二選手(新日本大阪)が3月23日付で金沢ジムに

☆プロテスト合格者
・東京地区5月19日実施・受験者32名,合格者20名(合格率62.5%)
・東京地区6月7日実施・受験者38名,合格者28名(合格率73.6%)
・関西地区6月13日実施・受験者56名,合格者21名(合格率37.5%)

☆ソーンクラム・ポーパオインのWBAミニマム級暫定王座剥奪に関すること
 WBAは5月16日、松本博志選手(小倉高橋)の10回戦で判定負けしたミニマム級暫定チャンピオン、ソーンクラム・ポーパオイン選手(タイ)に対し、選手権ルール違反(ノンタイトル戦でも10R以上の試合は事前にWBAの承認を得る)に違反したためタイトル剥奪を警告。5月度のランキングでは暫定チャンピオンからはずしたが、6月1日付でソーンクラムのニワット・マネージャーに対し、これまでのWBAに対する貢献度に鑑みて、ルールに規定する特別承認料をこの通達が到着後8日以内に収めることにより、タイトル剥奪はしないこととした。ニワット氏が納金したかについては不明。

<1999年5月号>bT10号より
☆JBC新理事・新実行委員
 郡司信夫・理事の死去に伴い、新理事に常盤昭雄氏(東京ドーム代表取締役専務)が就任。また、新実行委員に芦沢清一氏(デイリースポーツ紙記者)が就任。

☆海外への試合役員派遣
 6月13日、韓国・ソウルで行われるWBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチのジャッジに金谷武明審判、熊崎広大審判(ともに東京)

☆事務局移転
・JBC北海道事務局
〒064−0807 札幌市中央区南7条西1丁目7番地
第8グリーンビル
TEL:011−271−9111

☆タイトルマッチ契約書提出
・9月25日:長野県松本市
日本スーパー・ウエルター級タイトルマッチ
大東 旭(大鵬)対山本 昌碁(新日本タケショーカスガ)
※上記契約は、大東選手タイトル返上(5月22日付)により下記に変更。勝者は90日以内に同級2位、金山俊治(ヨネクラ)と初防衛戦を行わなければならない。
・9月25日:長野県松本市
日本スーパー・ウエルター級王座決定戦
河合 丈矢(MI花形)対山本 昌碁(新日本タケショーカスガ)

☆挑戦状提出
・日本ライト級チャンピオン、リック・吉村選手(石川)に対して、同級10位、馬場大輔選手(野口)より(5月6日付)

☆リング・ネーム変更(A級ボクサーのみ)
・トラッシュ・中沼選手(国際)は中沼正樹に(5月1日付)

☆プロテスト合格者
・中部地区4月4日実施・合格者2名
・東京地区4月16日実施・受験者32名,合格者21名(合格率65.6%)
・中部地区4月18日実施・受験者18名,合格者12名(合格率66.6%)
・東京地区4月23日実施・受験者38名,合格者19名(合格率50.0%)
・東京地区5月7日実施・受験者36名,合格者25名(合格率69.4%)

<1999年4月号>bT09号より
☆JBC告示
・JBC試合ルール改正について(1999年4月19日付)
 第51条 ミニフライ級 105(47.6キロ)をミニマム級とする。
 (理由)WBA・WBCおよびOPBFが名称変更したことによる

☆渡久地隆人選手に対するライセンス交付に関する決定
 JBC健康管理委員会は、継続審議中だった渡久地隆人選手(協栄)のライセンス申請を、下記を条件として認めることを決定した。
1.毎試合後、頭部MRI検査を行い、その結果をJBCに提出すること
2.毎試合後、JBCの指定する眼科医の検査をうけること

☆タイトルマッチ契約書
・5月10日:後楽園ホール
東洋・太平洋フェザー級タイトルマッチ
今岡 武雄(斉田)対ノエル・パン(フィリピン)
・6月5日:後楽園ホール
東洋・太平洋スーパー・フェザー級タイトルマッチ
長嶋 健吾(エイティーン古河)対李 斗烈(韓国)
・6月27日:有明コロシアム
WBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ
畑山 隆則(横浜光)対ラクバ・シム(モンゴル)

☆クラブ・オーナー変更
・新日本仙台ジム(4月12日付)
千葉 隆氏から千葉 隆男氏に変更
・協栄ジム(4月3日付)
故・金平 正紀氏から金平 桂一郎氏に変更

☆挑戦状提出
・日本スーパー・フェザー級チャンピオン、コウジ・有沢選手(草加有沢)に対して、同級2位、本田正選手(ヨネクラ)より(3月16日付)
・日本ウエルター級チャンピオン、加山利治選手(ワタナベ)に対して、同級2位、名嘉原誠選手(横浜さくら)より(4月6日付)

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・山口圭司選手(グリーンツダ)が4月8日付でタイコー小林ジムへ

☆海外への試合役員派遣
 5月15日、フィリピン・ミンドロ島で行われる東洋・太平洋フライ級王座決定戦のジャッジに安部和夫審判(東京)
 5月22日、アメリカ・ラスベガスで行われるWBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長(東京)

☆プロテスト合格者
・東京地区3月23日実施・受験者34名,合格者18名(合格率52.9%)
・関西地区4月4日実施・受験者39名,合格者16名(合格率41.0%)
・東京地区4月6日実施・受験者36名,合格者23名(合格率63.8%)

<1999年3月号>bT08号より
☆JBC告示
・JBC試合ルール改正について(1999年3月1日付)
第80条 試合判定の分類は次の6種類とする。( 改正部分)
1 デシジョン(判定)
現行80条−1と同じ
偶然のバッティングによる負傷で続行不能となり、試合の後半で採点により勝敗が決定された場合。(  TD)
試合開始後、ボクサーに関係なくして、予測できない事項で予定された試合が最後まで行われなくなり  、それまでの採点で勝敗が決定された場合。
2 ドロー(引き分け)
(現行ルール80条−2のイ、ロ、ハ、ニのあとに下記を加える)
偶然のバッティングによる負傷で続行不能のとき、前半または後半の採点の引分けの場合。(TD)
前項ハの場合で採点が2票に達しない場合。
第80条4のロ(TD関連事項)は除外する。

第80条
6 ノーコンテスト(無効試合)
 双方でルール違反を起こしたり、両ボクサーが八百長もしくは馴れ合いないしはコミック・ショー的な試合をし、またはしばしばの警告にもかかわらず試合に誠意を示さなかった場合でレフェリーが双方を失格とした場合。(削除されたルールを復活させた)
※ 上記第80条−1のロの改正に伴い、TD制が導入された1996年 7月1日にさかのぼって、TDによる勝、敗は記録上判定数に入れる。

☆試合役員会議申し合わせ事項
・バッティング防止に関すること
 レフェリーは、バッティング(ヘッド)にたいして厳しく処置する。そのためにレフェリーは早めの注意を心がける。注意の後、さらにこれを犯すものや故意者には躊躇せず減点の処置をとる、これに従わない者や故意者は失格の処置も行う

☆フィリピンボクサーの日本遠征について
・フィリピン・コミッション(GAB)より通達(3月12日付)
 フィリピン・コミッションの承認する契約書または同コミッションが発給する信任状がなければ認められない。招請するプロモーターならびにマッチメーカーは、上記を厳守する。

☆海外への試合役員派遣
 4月24日にアメリカ・ワシントンDCで行われるWBC世界ミドル級タイトルマッチのジャッジに内田正一審判(東京)
 4月24日にタイで行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチに桑田和昌審判(九州)

☆訃報
 林 国治氏=元JBC審判部長、元JBC実行委員、元JBC検査部長。
3月7日心不全のため死去。90歳。

☆挑戦状提出
・日本フェザー級チャンピオン、越本隆志選手(福間スポーツ)に対して、同級6位、奥田春彦選手(エディ・タウンゼント)より(3月1日付)
・日本スーパー・フライ級王座決定戦(6月14日・後楽園ホール)の勝者に対して同級4位、金石陽助選手(大鵬)より(3月1日付)
・日本スーパー・バンタム級チャンピオン、真部豊選手(宮田)に対して、同級8位、高山英樹選手(大鵬)より(3月1日付)
・日本スーパー・フライ級王座決定戦(6月14日・後楽園ホール)の勝者に対して同級3位、徳山昌守選手(金沢)より(3月1日付)

☆新ジム開設
・フジタボクシングジム
会長:藤田 久満
住所:福岡県福岡市西区拾六町4−1
TEL:092−882−2486(FAX兼用)

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・小熊坂諭選手(陽光アダチ)が2月10日付で中日ジムへ

☆プロテスト合格者
・東京地区2月23日実施・受験者37名,合格者21名(合格率56.7%)
・北海道地区2月27日実施・合格者6名
・東京地区3月6日実施・受験者34名,合格者17名(合格率50.0%)

<1999年2月号>bT07号より
☆タイトルマッチ契約書
・3月14日:宗像ユリックス
日本フェザー級タイトルマッチ
越本 隆志(福間スポーツ)対中村 淳一(松田)

☆挑戦状提出
・日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ(3月8日・後楽園ホール)の勝者に対して同級6位、パンサー・柳田選手(福岡帝拳)より(2月3日付け)

☆海外への試合役員派遣
 2月13日にアメリカ・ラスベガスで行われたWBC世界ウエルター級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長(東京)
 2月20日にタイで行われたWBA世界ライト・フライ級タイトルマッチのジャッジに手崎弘行審判(東京)

☆訃報
 郡司 信夫氏=JBC理事、ランキング委員長、評論家
2月11日腎不全のため死去。90歳
 平野 利一氏=元タイム・キーパー
1月24日死去。84歳

☆プロテスト合格者
・東京地区1月27日実施・受験者35名,合格者20名(合格率57.1%)
・関西地区1月31日実施・受験者25名,合格者70名(合格率35.7%)
・東京地区2月8日実施・受験者33名,合格者13名(合格率39.3%)

<1999年1月号>bT06号より
☆タイトルマッチ契約書
・3月8日:後楽園ホール
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
コウジ・有沢(草加有沢)対平仲 信敏(沖縄ワールドリング)
・6月14日:後楽園ホール
日本スーパー・フライ級王座決定戦
松倉 義明(宮田)対柳光 和博(ワタナベ)

☆ジム住所変更
・相模原ヨネクラジム
*新住所:〒228−0811・相模原市東林間5−11−8
クリスタル2東林間B−001号
*電話番号:042−749−9275

☆引退届
三船 元選手(トクホン真闘)が1月16日付けで引退

☆ジム名称変更
・スポーツクラブG16
*新名称:スポーツビレッジG16(平成10年12月21日付け)

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・新井久雄選手(陽光アダチ)が平成10年12月30日付けで武蔵ジムへ

☆海外への試合役員派遣
 1月31日にタイで行われたWBA世界ミニ・フライ級暫定王座決定戦の立会人に小島茂JBC事務局長、レフェリーに桑田和昌審判(九州)、ジャッジに浅尾和信審判、島川威審判(ともに東京)。

<1998年12月号>bT05より
☆JBC告示
・JBC試合ルール改正について(1999年1月1日付け)
1)JBCルール第21条(下線部が改正点)
・チャンピオンは9ヶ月毎にランキング1位(またはこれに準ずる者)と防衛戦をしなければならない。(現行6ヶ月)
・1位以外の選手がチャンピオンとなったときは、120日以内にランキング1位の選手と防衛戦を行うこととする。(追加条項)
・前チャンピオンに課せられた義務は、新チャンピオンが継承することとする(追加条項)
*解説:現行ルールでは、チャンピオンが交代した場合、6ヶ月以内に初防衛戦を行い、それから6ヶ月以内にランキング1位の選手と対戦しなければならないことになっていた。これでは、チャンピオンの交代が頻繁に行われた場合ランキング1位の選手になかなかタイトル挑戦のチャンスが巡ってこない可能性もあることから追加されたもの。このルールはWBA、WBCといった世界タイトルマッチで適用されているもので、例えば、1月10日にタイトルマッチを行ったチャンピオンの指名試合の期限が、3月10日であった場合、チャンピオンが敗れても新チャンピオンが3月10日までに指名試合を行わなければならないということである。
2)JBCルール第23条
・暫定チャンピオン制度について、現行の海外遠征に加えて負傷その他正当な理由で行えない時を加える。
・暫定チャンピオンは120日以内に正規チャンピオンと統一戦を行うこととする。統一戦の条件は対等とする。
*解説:WBA、WBCにならい暫定チャンピオン制度を設けることになった。これは日本タイトルマッチの活性化などの意味がある。正当な理由の中には、世界タイトルマッチやOPBFタイトルへの挑戦も含まれるものと思われる。現在、世界タイトルマッチやOPBFタイトルに日本チャンピオンが挑戦する場合、長期間防衛戦が行われないことやチャンピオンを返上する例が多い。チャンピオンを返上した場合、日本タイトル挑戦をせずに再び上位タイトル挑戦をすることが多いことから設けられた制度とも言える。
3)JBCルール第39条
・KO・TKOされたボクサーは原則として90日間を経過しなければ自動的に次の試合に出場することができない。(現行45日間)
・連続4回負け、及び連続3回KO・TKOされたボクサーは120日間を経過しなければ自動的に次の試合に出場することはできない。この場合は、コミッションドクターのCTスキャナー検査を含む精密検査に合格しなければならない。
*解説:現行ルールではJBCの許可があるまでとされていたが明確に期間を定めたことに加え、健康管理及び事故防止の観点からコミッションドクターの診断を義務付けた。
・ボクシング広報購読料改定
現行の年間2,000円を4,000円に改定

☆JBCとボクシング協会連絡会議決定並びに協議事項
・ルール改正(上記)の確認
・前日計量は継続
・ノースタンディング・ダウン制度の見直し(審判会議にて協議の結果、現行通りに決定)
・IBF日本及びその他の格闘技との交流は解禁せず。
・ライセンス発給について(内規)
*C級→B級・・・・4勝以上
*B級→A級・・・・6回戦で2勝以上で8回戦に出場できる
10回戦出場は8回戦で1戦以上行うこと
*C級テスト免除は。アマチュアで5勝以上とする。(現行3勝以上)
・技術向上・安全対策の一環としてプロ・アマの交流を促進する。

☆海外への試合役員派遣
 12月19日アメリカ・マイアミで行われたWBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長。
 1月10日韓国で行われたWBC世界スーパー・フライ級タイトルマッチの立会人に小島茂JBC事務局長、ジャッジに金谷武明審判。

☆タイトルマッチ契約書
・2月8日:後楽園ホール
日本ライト・フライ級タイトルマッチ
本田 秀伸(グリーンツダ)対村松 竜二(石川)

☆タイトル返上
・日本スーパー・フェザー級チャンピオン、杉田竜平選手(畑中)11月16日付
・日本ミニ・フライ級チャンピオン、星野敬太郎選手(MI花形)11月17日付
・日本バンタム級チャンピオン、大和心選手(帝拳)11月20日付

☆ジム名称・住所変
・鍵本エディタウンゼントジム
*新名称:鍵本エディボクシングジム
*新住所:大阪市東淀川区淡路4−21−13

☆プロテスト合格者
・東京地区11月17日実施・受験者36名,合格者23名(合格率63.8%)
・東京地区11月18日実施・受験者38名,合格者22名(合格率57.8%)
・東京地区12月4日実施・受験者38名,合格者19名(合格率50.0%)
・中部地区12月6日実施・合格者22名
・東京地区12月15日実施・受験者38名,合格者22名(合格率57.8%)

<1998年11月号>bT04より
☆郡司信夫理事に銀杯一号(勲4等相当)授与
 11月3日発表の秋の叙勲で郡司信夫JBC理事(評論家)に銀杯一号(勲4等相当)が授与された。

☆WBA/WBC年次総会報告
・WBA(10/13〜10/18:タイ国バンコク)
主な決定事項(抜粋)
*指名試合(日本関係)
・スーパー・フェザー級チャンピオン、畑山隆則選手(横浜光)はルールにより来年1月5日までに1位選手との対戦義務があるが、畑山陣営の要請を考慮し、選択防衛戦を特別に承認する。勝者は60日以内にランキング1位との防衛戦を行う。
・スーパー・フライ級チャンピオン、飯田覚士選手(緑)の指名試合期限は来年4月26日。飯田選手は、この間は自由に防衛戦が行える。
*チャンピオンが正当な理由があって防衛戦が実施できない場合、WBC同様暫定王座決定戦を行うことを規定した。
*次期総会(1999年)はフィリピンのマニラで開催する。

・WBC(10/25〜10/31:南アフリカ・ヨハネスブルグ)
主な決定事項(抜粋)
*ルール改正
・チャンピオンは少なくとも年間3度の防衛戦(指名試合1、選択試合2)を行うこととする
・指名試合の挑戦者はランキング1位または挑戦者決定戦の勝者で、WBC実行委員会が承認したものとする。
・入札制度の乱用を抑制するために、入札の最高額を実行委員会が決定する。
・ドクターが試合停止の意思表示を明確かつ速やかに伝えるため、「レッドカード」を導入する。(試合停止権限はあくまでレフェリーが有する)
・WBCが認定するタイトルマッチに出場する選手に対し、30〜45日前までにCTスキャンを含む健康診断報告を徹底させる。これが未提出の場合は、当該プロモーターに1,000ドル(約12万円)の制裁金を科す。
*指名試合関連
・ポーリー・アヤラ(アメリカ)からバンタム級チャンピオン辰吉丈一郎選手(大阪帝拳)に対して出されていた再戦要求をWBCは否認。
・ライト・ヘビー級チャンピオン、ロイ・ジョーンズJr.(アメリカ)に対して、同級暫定チャンピオン、グラジアノ・ロッシジャーニ(ドイツ)との対戦を指示した。
*21歳未満、キャリアの少ない選手によるJr.世界タイトルマッチ制度をつくる。
*女子ボクシングを認める。そのためのルール制度を検討する。
*WBC顕彰(日本関連)
・本田明彦プロモーター(帝拳ジム会長)
・ジョー・小泉氏(リングジャパン)
*次期総会(1999年)はモスクワ、2000年はメキシコまたはアメリカ
*WBCはABC(アメリカ・ボクシング・コミッション協会)との友好を考慮して、WBCルールをアメリカのルールを一部容認する方向で改正することを検討する。

☆タイトルマッチ契約書提出(12月15日以降開催分)
・12月29日:大阪市中央体育館
日本バンタム級王座決定戦
西岡 利晃(JM加古川)対渡辺 純一(楠三好)
・1月23日:後楽園ホール
東洋・太平洋バンタム級タイトルマッチ
ジェス・マーカ(フィリピン)対大和 心(帝拳)

☆挑戦状提出
・日本スーパー・バンタム級チャンピオン、真部豊選手(宮田)に対して同級1位、北島桃太郎選手(福岡帝拳)より(10月12日付け)
・日本ウエルター級チャンピオン、加山利治選手(ワタナベ)に対して同級1位、佐伯真二選手(オークラ)より(10月18日付け)

☆海外への試合役員の派遣
 12月4日タイで行われたWBC世界フライ級タイトルマッチのジャッジに内田正一審判。

☆プロテスト合格者
・東京地区10月19日実施・受験者37名,合格者21名(合格率56.7%)
・関西地区11月1日実施・受験者62名,合格者26名(合格率41.9%)
・中部地区11月8日実施・合格者5名

<1998年10月号>bT03より
☆タイトルマッチ契約書提出(11月1日以降開催分)
・11月19日:大阪府立体育会館
東洋・太平洋ライト・ヘビー級タイトルマッチ
寺地 永(陽光アダチ)対ハイメ・ウォレス(オーストラリア)
・12月14日:後楽園ホール
日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ
杉田 竜平(畑中)対コウジ・有沢(草加有沢)
・12月14日:大阪府立体育会館
日本スーパー・ウエルター級タイトルマッチ
大東 旭(大鵬)対樽井 保英(輪島スポーツ)

☆ジム開設
・T&Tボクシングスポーツジム
会長:高山 将孝
住所:神奈川県厚木市旭町1−1−1
TEL:0462−27−3390

☆ジム移籍(A級ボクサーのみ)
・加悦晶大(森岡)は5月20日付けで鍵本エディボクシングジムへ

☆リングネーム変更(A級ボクサーのみ)
・谷川拳一(陽光アダチ)は9月24日付けで谷川淳

☆海外への試合役員の派遣
10月10日に行われたWBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長。

☆プロテスト合格者
・東京地区9月16日実施・受験者33名,合格者20名(合格率60.6%)
・東京地区9月21日実施・受験者32名,合格者19名(合格率59.3%)
・東京地区10月2日実施・受験者39名,合格者20名(合格率51.2%)

☆JBC告示
・消費税納入ならびに徴収について
 1999年度以降のJBCに対する各種ライセンス料、承認料、テスト料についてすべて5%の消費税を加えた額を納入することなる。

<1998年9月号>bT02より
☆ジム開設
・カナオスポーツジム
会長:金尾 博
住所:福岡県北九州市八幡西区藤田1−1−6
KANA第11ビル6F
TEL:093−612−3313

☆リングネーム変更(A級ボクサーのみ)
・田中強士選手(京浜)が9月1日付けで田中つよしに変更

<1998年8月号>bT01より
☆寺地に対し、防衛督促
 OPBFは7月25日付けで、ライト・ヘビー級チャンピオン、寺地永選手に対して防衛督促をJBCに連絡。同時に、同級1位、グレン・ケリー(オーストラリア)より挑戦申し込みあり。

☆海外への試合役員派遣
 9月12日に行われるWBC世界スーパー・バンタム級タイトルマッチのジャッジに森田健審判部長。

☆タイトルマッチ契約書提出
・10月3日:後楽園ホール
日本バンタム級タイトルマッチ
大和 心(帝拳)対ザ・武蔵(中日)
・10月10日:倉敷
OPBFミニ・フライ級タイトルマッチ
ウルフ・時光(倉敷守安)対モハマッド・サディック(インドネシア)
・10月27日:後楽園ホール
OPBFスーパー・フライ級タイトルマッチ
マンゴロー・イシマル(北陸石丸)対柳光 和博(ワタナベ)

☆挑戦状
 日本バンタム級チャンピオン、大和心選手(帝拳)に対して同級1位、西岡利晃選手(JM加古川)より(7月16日付け)

☆移籍届(A級ボクサーのみ)
・岡本泰治選手(勝間)が7月31日付けでトクホン真闘ジムへ

☆ルール確認事項
・ダブル・ノックダウンに関して
1)双方または一方が、3度目のダウンに該当する場合もカウントする。(ダブル・ノックダウンの場合、そのどちらかが3度目のダウンであっても、3ノックダウンで、自動的に試合停止のルールは適用されない)
2)3度目のダウンと選手がカウント10前に立ち上がり、3度目のダウンでない選手がカウントアウトされた場合は、カウントアウトされた選手がKO負けとなる。

☆ボクシング協会からの要望
 ボクシング協会渡辺均・健康管理委員長より、安全防護の観点からレフェリーに対して、より早めの試合停止の要望あり。

☆プロテスト合格者
・東京地区7月28日実施・受験者37名,合格者24名(合格率64.8%)
・大阪地区8月2日実施・受験者61名,合格者20名(合格率32.7%)